「春の心はのどけからまし」の意味は?By 佐々木 陽一 / 2024-11-17 「春の心はのどけからまし」の意味は? 続きを読む 「春の心はのどけからまし」の意義について正確に言うと、「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」となります。これは古今和歌集の篇に、「渚の院で桜を眺めながら詠まれた歌」と記されています。その意味は「もし世の中に全く桜が存在しなかったとしたら、春を迎える人々の心はどれほど穏やかであったでしょうか」ということです。本来、春は平穏な季節であるはずなのですが、人々は桜の開花を待ち、散ってしまうことを気にかけてしまい、心が落ち着かないのです。